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【本のまとめ】内向型は「境地開拓型」。心地よい環境を見つけるために動こう

2020 4/12
【本のまとめ】内向型は「境地開拓型」。心地よい環境を見つけるために動こう

「飲み会とかワイワイした雰囲気についていけない…」

「上司や先輩からのプレッシャーがきつすぎてしんどい…」

内向型の人にとっては、会社の中で生きるのは結構辛いことが多かったりします。

今回ご紹介する「内向型の生き方戦略『社会から出て、境地を開拓する』という生き方提案」は、そんな内向型の人に向けて書かれた本です。

目次

読んでもらいたい人

・内向型な性格が原因で、周囲や社会にうまくついていけない人
・内向的な性格を強みにしたい人
・ネガティブで完璧主義な性格を、「なんとかしたい」と悩んでいる人

著者情報

中村あやえもん さん

神戸大学(大学院)卒業後、1年9ヶ月ほど大手ソフトウェア会社勤務。
その後、ゲーム制作チームを立ち上げ、制作監督として独立。

元々実家が自営業だったため、幼い頃からビジネスの現場を見て育つ。

スモールビジネスを立ち上げるのが大好きな、起業家タイプ。
あえて大規模にはせずに、「小さな規模で、質素でも自由を満喫しながら生きる」というスタイルを好む。

今はブログを中心として、好きなスモールビジネス作りを楽しみつつ、そのノウハウや考え方を情報発信している。

あやえも研究所:略歴より

内向型の特徴

・外からの刺激に対して鋭く反応する
・読書や絵画など、比較的穏やかな文化的活動を好む
・健康に気を配り、規則的な生活をすることが多い
・万が一のリスクに対して十分に用意しておく
・他人を変えようとするよりも、まずは自分を変えようとする
・土地や社会になじまずに、個人で身軽に動けることを重視する

著者は「刺激に対する感度と許容量は先天的なもの」であるため、努力で変わるようなものではないと述べています。

内向型の人に対して「外向型と同じふるまいができないことを責める」のは、食物アレルギーを持つ人に「卵や乳製品を食べるだけで呼吸困難になるなんて、根性がない」と言っているようなものです。

「社会維持型」と「境地開拓型」

著者は、人間という種を保つための遺伝子的な仕組みとして、「外向的」「内向的」という性格区分が存在するのでは、と推論しています。アリを例に用いた以下の部分がわかりやすいので引用します。

アリは「近場でエサを探して集団で行動するアリ」と「遠くまで単独行動するアリ」がいます。(中略) なぜそのように異なる性質を持っているのかというと、私はこれを、いざという時のリスク対策ではないかと推測しています。


というのも、近場でばかりエサを探していると、何らかの環境変動や自然災害で近場からエサが取れなくなってしまった場合、簡単に絶滅してしまいます。一方で、遠くにばかりエサを求めていても、問題です。散り散りになることで個体数が確保できない上に、エサを運びにくくなり、これも絶滅しやすくなってしまいます

そのため、ある一定数を「近場で種を守り、社会を維持するための個体」に割いて、ある一定数を「単独、もしくは少数で遠くにまで出て、新たに住める環境を見つける個体」に割くわけです。(中略

そのような仕組みを持つことで、種を絶滅から防ぎ、効率的に発展、繁栄してゆくことができると分かります

この考えから「外向的な人=社会維持型」「内向的な人=境地開拓型」と定義しています。つまり内向的な傾向を持っている人は、「群れることを嫌い、自分の好奇心にしたがって行動するという特性を、生得的に持っている人」とも言い替えられます。

この記事でも、ここから先は「内向型=境地開拓型」として書いていきます。

境地開拓型が抱える悩み

内向型、すなわち、境地開拓型は以下のような悩みを抱えがちです。

・無意味な付き合いの場に参加しなければならないのが辛い
・家族や友人から、やりたいことが理解されず辛い
・ネガティブな性格に悩みこむ
・意見をうまくいえない、意思をうまく伝えられない
・打たれ弱い、忍耐力がない、周囲のように立派に生きられないことに恥じ入っている

世の中で正しいとされているのは、社会維持型としての生き方なので、境地開拓型は必然的に「多数の人ができることが同じようにできない」という状態になってしまうのです。

内向型の方は、周りがお祭り騒ぎをして楽しんでいるのを見て「自分はあんなに騒げないな…輪に入っていけない自分はダメだ…」と思ったことはないでしょうか。

大勢でわいわい騒いでいる姿をうらやましいと感じることもあるかもしれませんが、境地開拓型にとっての幸せや楽しさとはかけ離れた状態のため、そうしたハイテンションに合わせる必要は全くないのです。

境地開拓型は自責思考

境地開拓型の人は、基本的に自責思考です。何かが起これば、自分に原因があると考え、自分を変化させようと努力します。

ですので、一般社会にいる境地開拓型の人にとって苦しいのは、「変化しきれなくなること」です。周囲から強い期待や要望を受けると、境地開拓型であるほど「期待に答えて、自分を変化させなければ」と思いつめてしまう傾向にあります。

現時点ですら最大限に頑張って自分を変えようとしているのに、それ以上「変えろ」と言われると「これ以上変えられない自分はダメなのか」と自己否定をするようになります。向いていないと感じる仕事に懸命に立ち向かい続けて、精神を病んでしまうのはこのタイプです。

境地開拓型は目的のあるコミュニケーションを好む

境地開拓型は「目的」のあるコミュニケーションを好む傾向があります。いわゆる「雑談」には強い関心を持てません。

また、深く考えてしまう癖があるので、雑談のような話題がポンポンと変わる状況の中では、話の筋を追うことができずに「この人たちは何を目的としているのだろう」「何と言ったらいいだろう」と考えてしまって、発言できなかったりします。

性質上しかたがないのに、この一部分だけ切り出されて「コミュニケーションができない」というレッテルを貼られてしまう場合もあります。

一方で、安心して思考をまとめる時間を与えられると、社会維持型以上にうまく物事を伝えられるので、決してコミュニケーションができないというわけではありません。

境地開拓型は安定した職には向いていない

境地開拓型は、どうしても社会での競争では不利になります。そのため、無力感を持ってしまう人が多いです。

下っ端でもいいから、安定した場所で働きたい

競争したくない、リスクを負いたくない。心安らかに、平穏に生きたい

上記なような思考ですね。ただ、これは逆効果です。

「安定した職」は刺激こそ少ないですが、好奇心が発揮される機会にとぼしいため、次第に「飽き」に苦しむことになります。

ですので、境地開拓型に必要なのは「リスクを避けること」ではなく「リスクのある場所に出ること」です。

すぐに収益が出る可能性も低く、社会的に成功できる保証はなくても、そんなリスクの高い場所ほど「自分は生きている」「意味のあることができる」と実感できて、生き生きとできます。

「自分に合わないことを我慢する忍耐力」が弱くても、「自分にとって意味のあるストレスに対する忍耐力」があれば良いのです。

まとめ:内向的な人は、無理に外向的になる必要はない

これに尽きます。

「是が非でも達成したい目標のためには、外向的に立ち回る必要がある」という人は、そうすれば良いと思います。ただ、そうでないなら「周りの大多数と少し違う」という理由だけで、自分を痛めつけてまで変わろうとする必要は無いです。

自分にとって心地よい場所、働き方、生き方を開拓していきましょう。

それでは。

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